植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

砂金採り

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 子供のころから岩石鉱物が大好きで、未だにミネラルフェアで買ってきたりするMマジパンです。今は格好をつけて「地学が好き」などと言っています。

 こんな子供が憧れるのが「黄金(きん)」。いつか掘ってみたいと思っていた。しかし鉱物学の本などを見ると、超希少で貴重だ。遠い世界の話と思っていた。

 最近一念発起して、「砂金採り」に挑戦してみることにした。ネットでは趣味でやっている人のブログが結構ある。しかし北海道の山の中だったり、地域おこしの体験版だったりで、参考にならない。どうしても天然の砂金を採ってみたいと思い、必死で探したら結構近場で行けそうな場所が見つかった。

 某日、以前フェアで出来心で買った椀掛け用皿(ゴールドパン)を持って出かけた。現場は電車バスと歩きで1時間半の山の中の清流で環境抜群。釣り人がいたりすることから岩陰でコソコソと始めた。

 結果は画像の通りである。カケラの破片みたいなもの(粉砂金)であったが、二回目の挑戦で見つけた。10倍のルーペでやっとわかる程度の大きさだが、この光り方は黄金だ。そしてついに、立派に砂金と言える、肉眼で見える長径2ミリメートルのものを一粒ゲット。

 皿に砂を入れて水中でゆすって軽い砂を流す(パンニングという)と、重い金などが皿に残る。この時先ず雲母や黄鉄鉱が引っ掛かり、情報が「ガセじゃないか」と疑念に包まれた。くすんだ金色に光るために、初心者がよく間違えるものだからである。それでもネットの知識を総動員して粘った。

 黒光りする砂鉄(磁鉄鉱)の中で独特の柔らかい光を放つ砂金は、他の金属とは隔絶した妖しい魅力がある。私がキンランやキンポウゲの花を美しいと思うのは、その輝くような黄色が黄金と通ずるからなのかもしれない。