植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

街の花

謎の木の実

公園を歩いていたら茂みの中にこんな木の実が… 宇宙生物っぽい。長さ5㎝ぐらい。半球に十文字の切れ目がありアンテナみたいな突起がある。緑色だし、「トイ・ストーリー」に出てくる三つ目の宇宙人を連想した。(「リトル・グリーン・メン」というらしい。)…

カリガネソウ

小山内裏公園には多摩丘陵の珍しめの野草を集めた見本園がある。今の時期は夏草に紛れていることが多いので、実物をよく観察してから探すと見つけやすい。 画像はカリガネソウである。地味なものが多い中でこれだけ浮いたような存在感だ。最初は園芸種が紛れ…

八重咲きクチナシ

八王子市の多摩美術大学の近く、ある企業の周囲の植栽がクチナシであった。甘い香りと純白の大きな花が目立っている。まるで白いバラだ。葉の色が映ったのか少し緑がかって独特の感じである。 知る人は知っているが、皆ユーミン(松任谷由実さん)と関係があ…

ウマノスズクサ

変った花である。 花柄が伸びて曲がり、ガクの基部が球状に膨らんでいる。その先が直角に曲がってラッパ状に広がる。その先は燃え上がるように伸びてよじれている。内部は黒茶色で黒い毛におおわれている。花びらはない。ゴム球の付いたラッパかサキソフォン…

オニユリ2021

梅雨末期の湯煙のような雨が急に晴れた。陽射しがだんだん強烈になってくる。暑い! 郊外を歩いていて民家の庭先でオニユリを見かけた。道路より一段高い所にあるため、花は下向きだが、青空をバックに見上げる形になった。 こう見るとまさにヤマユリの朱色…

スミレの種(たね)

先日タチツボスミレの閉鎖花(へいさか)を紹介したが、今回はスミレの種の話。 スミレ(濃い紫色の種類)は街中でも見かける。車の多い道路ぎわのフェンスとアスファルトの間などちょっとした隙間に群生している。よくこんなところに生えているものだと思う…

アジサイ・プラスワン

相模原北公園にアジサイを観に行ってからしばらく経つ。画像をたくさん撮ったが、どうも月並み。何度か取り上げたのでもういいかと思っていた。ちょっと惜しいのでまとめてアップすることにした。寒色系の花が多いのでバラのおまけつき。観にいくならまだ間…

アカンサス

相模原北公園の花壇に植えられていたもの。草丈が2mぐらいあり、葉も花も大型で異様な力感(りきかん)がある。これだけ揃うとなかなかの迫力だ。大きくても間が抜けて見えないのは、黒光りするような濃い緑の葉とシャープな花の形状によるようだ。 地中海沿…

6月の果樹

多摩丘陵のなだらかな斜面は果樹園として利用されていることが多い。雲の多い晴れの日に果樹を見て回った。時折湿気を帯びた涼しい風が吹き、気持ちが良い。 都会近郊のためか、ケーキに用いられるような欧米系の果物が多い。梅の収穫は終わった後、今の時期…

アジサイの仲間

相模原北公園にアジサイを見に行った話をしたが、今回一番印象に残ったのがこれだ。雑木林の日陰に生える白一色の植物だが、陰気な感じはまったくしない。逆に色がないため純粋にこの花の造形の美しさが際立つ。周囲の装飾花は非対称で、3,4枚のガク片は…

キツリフネの花

以前多摩丘陵で自生のツリフネソウを見た時、宙に浮いたような不思議な造形の花に驚いた。類縁に黄花の希少種があることは知っていたが、ようやく最近出会えた。 相模原市の北公園にアジサイを観に行ったとき、植え込みに紛れて咲いているのを見つけた。この…

6月の木の花

さて何の花でしょう?実(み)と葉は誰でも知っています。俳句では、花は夏の、実は冬の季語です。 ガクが微かに薄紫色の白いツボミが開くと、次々と花弁がめくれていき、6本の黄色いスジのある雄シベが現れる。雄シベの黄色い部分は先の方から黒くなる。中…

6月のタチツボスミレ

3月から咲き始め春の間あれだけ見かけたタチツボスミレ。どこへ行ってしまったのだろうと思っていたら、住宅街の路傍でたまたま見かけた。花はなく、葉緑素が抜けて白っぽくなった葉が印象的だ。種を飛ばした後の茶色く枯れた果穂の殻が残っていた。 よく見…

梅雨時に咲くハギ

萩といえば漢字の中に秋が入っており、秋の花の代名詞みたいな植物である。ところが6月初旬の今咲いているものがある。見た目は花も葉もマメ科のハギである。ただ、秋のものはどこか寂しげな風情があるのに対し、元気いっぱいな印象を受ける。場所は前2回と…

ボダイジュ(菩提樹)

小雨の中、前回の寺院の庭をそぞろ歩いていると爽やかな甘い香りがする。探すとこの木であった。地味な黄色の花がどっさりと付いている。調べると菩提樹であった。考えてみるとここはお寺だ、有っても不思議はない。よく境内の清浄な雰囲気と調和している。 …

トキソウの花

この花は、横浜市郊外のある禅宗寺院の庭に植えられていたものだ、小雨の中、目立ち過ぎず楚々とした風情である。 名前は花の色が朱鷺(トキ)の羽根の色であるトキ色に近いことによる。草丈は30㎝以上あり華麗にスラリと伸びた姿はまさに朱鷺である。 東ア…

ナラ枯れ:カシナガトラップ

住宅地の中に残された雑木林。周辺の人々が下草刈りなど保全活動を行っているので里山特有の植物などが残っている。最近行ってみると画像のようなものが設置してあった。 この雑木林は主としてコナラというドングリの木からなっており、何本かの幹にビニール…

ヤマボウシの花

今頃花で真っ白になっている少し高い木はだいたいこれだ。少し前ならミズキだった。横に伸びる枝から垂直に花序が伸びて、上向きの花がずらりと並ぶ。画像はたまたま民家の庭にあった小さな木で見たもの。花が大きくなっていく様子が表れている。緑色の水の…

梅雨どきの黄色い花

今年は季節の進むのが早くもう梅雨のような気候になっている。今頃、民家の庭や公園の植え込みなど至る所で黄色い花を次々とつけている木がある。キンシバイとビヨウヤナギである。どちらもオトギリソウ科の樹高1~1.5mの小低木で、外見はよく似ている。実際…

アメリカフウロの実

黒光りする角ばった釘のようなものが多数突き出し、根元が膨らんで5つの房になっている。よく全体が真っ黒になっており、道路脇の草地などでこれを見かけると一瞬異様なものを感じる。ウニ?、フェンシングの刀のようにも見える。この画像では写っていない…

ケムリノキ

ハンカチやブラシの木は知っている。実物を見るとなるほどと思う。ケムリの木というものもあることは知っていた。街中でそれらしきモヤモヤした花(?)を付けた木を見ることも多い。最近郊外を歩いていて、民家の庭からちょうど目の高さに花穂が出ているも…

スイレンの花

睡蓮と書くと、眠ったようなけだるい午後の蓮(はす)の花のイメージが浮かぶ。同時に湿り気を帯びた暖かい空気と、とろんと濁った池の水面の雰囲気も感じる。 ある住宅地の中の公園の池でもう睡蓮が咲いていた。目を奪われるようなピンクのグラデーションの…

トウダイグサの花

トウダイグサの花はじつに変わっている。全体に黄緑~黄色の葉が折り重なっているので構造がわかりにくいが、奇妙な形の丸っこいものは雌シベが膨らんだ若い実で、黄色い粒は雄シベだ。同じ科でよりシンプルな花のニシキソウのところで解説したので(2020-09…

マメグンバイナズナ

4月下旬に近所の駐車場になっている空き地で見つけたもの。草丈は30-40㎝で雑草の中では大きい方。どんどん咲き上がって実に変わっていく。初め花穂は一本であったが、急速に分岐し、今は5本以上になって高さも50㎝を越えている。周囲はあっという間にこの花…

ノミノツヅリの花

道路脇の街路樹の根元をよく見ると、ハコベをずっと小型にしてスリムにしたような植物が生えていることに気づく。夏には多数枝分かれして広がり、実をびっしりと着けているのを見たことがある。アスファルトやコンクリートの隙間などにも平気で生えている。…

ホタルカズラの花

しばらく身近な草の地味な花が続いたので、目が覚めるようなものを入れてみた。 この植物は草丈がせいぜい20㎝と小柄。花の直径は1.5㎝ぐらい。ワスレナグサなどの仲間(ムラサキ科)の中では大きい部類である。草むらに紛れるように点々とルリ色の花を咲か…

アマドコロの花

茎に沿って長さ2㎝ぐらいのカワイイ花がずらりと並ぶ。昨日の雨で水滴がいっぱい残り、緑のグラデーションのフレッシュな感じを引き立てている。 花や葉は先に紹介したイヌサフラン科のホウチャクソウそっくりだ。しかし、花ビラが固着して筒状であることと…

ヘラオオバコ

オオバコより全体に大きく、花穂の高さは40~50㎝もある。何本もシュッと伸びた先に小さい円錐型の花穂を付ける。花穂は下から咲き上がる。雄シベが白く取り巻いて持ち上がっていく感じ。向きは逆だが、棒型の花火が火花を出して燃えていく様に似ている。ま…

オニタビラコ

今の時期、街中から田舎まで至る所で大量に見かける。地面の放射状の葉から不釣り合いに長い花穂を一斉に伸ばして、集合花を付けている。中には高さ1メートル近いものまである。林縁など半日陰に多いように思う。 日本全土に分布するキク科植物で、花の直径…

アメリカスミレサイシン

名前から明らかなように外来種。北米原産で明治期に園芸用に移入されその後野生化した。そういわれると、花も葉も大ぶりで色合いも華やかだが、造形が雑で色に深みがない。在来種のような慎ましやかな可愛らしさがない…。どうも外来種には点が辛くなる。 実…