2024-01-01から1年間の記事一覧
観音崎の公園内。草丈は1.5mぐらいで雑木林の茂みから突き出していた。。紫苦菜。キク科の多年草。本州~九州の山地に生える。湿った日陰を好む。葉は根元から生え、上に行くと小さくなる。折ると苦い乳液が出ることが名前の由来とのこと 噴水のように多数…
神奈川県三浦半島の観音崎で出会った海の近くの植物。続き。 フウトウカズラ(風藤蔓、画像上) コショウの仲間と聞くと俄然興味がわく。ネットで調べると外見は香辛料のコショウの木そっくりだ。ただし実は辛くない。ツル性の木本で、雌雄異株。画像の花は…
神奈川県横須賀市に属する観音崎は三浦半島の東京湾側の突端にある。かつての軍港横須賀の入り口に当たり永年一般人の立ち入りが制限されていたので古来の海岸林が残った。現在は整備されて美しい公園になっている。6月下旬の週末、植物の先生がガイドのフ…
いつもの街中の川。歩いていると花で真っ白になっている木に気づいた。葉と花の特徴からトウネズミモチだ。何本もあり、6月末は花が少ないので目立つ。三辺コンクリートの護岸だから、土砂がたまった砂州から生えているようだ。樹高は3~5mで小さい花が集…
近場では普通に見られるカミキリムシだ。今頃成虫が出てくる。子供の頃、カブトムシやクワガタは大好きだったが、カミキリにはあまり魅力を感じなかった。動きが激しくて捕まえにくいのと、大あごの大きい顔つきが怖いと思ったためだ。 体長3㎝ぐらい。触角…
郊外の木々が多いところを歩いて出会った草の花。梅雨入り前の6月の日差しは強烈だが、木陰に入ると緑を渡る風が心地良い。 ホタルブクロ(画像上) キキョウ科。神社の杜の草むらで点々と咲いていた。花は薄紫色のグラデーションだ。白いものもある。和紙…
若葉が鬱蒼とした暗い雑木林の中も道沿いは木漏れ日でやや明るい。4、5月に花を咲かせていた木々が緑の実を付けていた。葉と同じ色なのでよく見ないと分からない。 ツリバナ(画像上、花は2023年4月25日) ニシキギ科の低木。五分割の線が入った緑色の実が…
近場にある丘陵地の雑木林で中の小道を歩いた。梅雨入りはまだだが、空気は湿気を帯びてしっとりとまとわりつく感じである。高木の日陰に生える木々が地味な花を付けていた。 ムラサキシキブ(画像上) 雑木林の中は少し甘酸っぱい香りに包まれている。気を…
多摩丘陵にある畑で野菜作りのグループに参加している。先日ゴボウの収穫をした。根の長さが1.2~1.5mになる滝野川という品種である。葉はうねった三角形でびっくりするぐらい大きくなる。 ゴボウはキク科でアザミの仲間である。もう少しすると花茎が出てア…
道端でイネ科の雑草(カモジグサ?)の花を接写していたら、カマキリの赤ちゃんが写りこんだ。体長は1㎝もないのでおそらく孵化(ふか)したばかりだろう。モスグリーンの体色は保護色になっており注意しないといることもわからない。 カマキリは10月頃に交…
爽やかな日々が続くが日差しはもう夏だ。街を歩いていて出会う花も季節とともにどんどん変化する。日当たりの良い空き地や道端で出会った5月の街の花。 ミヤコグサ(画像上) マメ科の多年草。見かけたのは住宅街の中の駐車場で、土むき出し。しかし定期的…
街角の植え込みの木。新緑が鮮やかだ。ふと見ると小さな花が付いている。葉の付け根ごとに5~7個付いているが目立たない。つやつやした厚めの葉は全縁(ぜんえん。周囲のギザギザが無い)の舟型だが、似た葉の木はいくつもあるので名前がわからない。花を接…
いつもの川沿いの道。夏草が繁茂し始めてゴールデンウイーク前に生えていたものと入れ替わっている。主にイネ科とキク科(ヨモギなど)だ。伸びてきて草丈が50㎝~1mのものはカラスムギ、イヌムギ、ネズミムギ、カモジグサ、コバンソウはすぐ見分けられる‥…
丘陵地の林床や林縁、谷戸など、木が茂って日影の湿った場所に多い植物がスゲ(菅)の仲間だ。地味で注目されない植物だが、「菅」の字が入る地名や人名は多い。昔から日本人には身近な存在だったのだろう。 カヤツリグサ科。イネ科に似た単子葉で、葉は根元…
いつもの街中の川。ゴールデンウイーク中にコガモたちが北に旅立ってしまい急に寂しくなった。新緑の季節で、植物の方もイネ科の雑草が一気に伸び始め、緑の草ばかりで単調な景色である。 川面では留鳥のカルガモがのんびり泳いでいる‥。と思ったら様子が違…
街中の植え込みから顔を出していた。小さくくすんだ緑色の植物で目立たないが、近づいて観察すると実にユニークな形をしている。葉は一本で大きさは10㎝ぐらい。3つの小葉からなる。尖筆で書かれたような葉脈が美しい。 花は細いラッパのような形(仏炎苞)…
台地の一部に深い谷(谷戸:やとと呼ばれる)が穿たれ、奥に水が沸いて小川が流れている。近場に公園として保存されている所がある。木々が鬱蒼として暗く湿度が高い独特の環境である。夏にはヤブミョウガが大きな群落をつくり花畑のようになる。今はまだ芽…
多摩丘陵にはまだ所々に昔からの道が残っており、鬱蒼とした樹林の暗い中をくねくねと続く。GWの1日ゆっくりと歩いた。道沿いに独特の植物が次々と現れて目を楽しませてくれる。 タツナミソウ(画像上) 目が覚めるような紫色だ。 キンポウゲ(ウマノアシガ…
いつも通る街中の川沿いの道を歩いた。道の端に舗装されていない部分があり、一部は周辺の家の花壇のようになっている。後は雑草が生えているが定期的に刈られているようだ。ゴミも落ちておらず、近隣の方が手入れされているのを感じる。 小さな花たち(画像…
近場の住宅地を歩いていてよく見かける花。庭に植えられたものでもいつのまにか野生化(雑草化?)している場合が多い。民家の外まではみ出していたり、とんでもないところで咲いていたり。 シラン(紫蘭、画像上) 街角でよくみかける。ラン科だし赤紫色の…
職場近くのマンションのフェンスに、昨年スルスルとツルが伸びてきたもの。独特のウエーブがかかった葉は冬には落としていた。春の訪れとともに葉を出し、見ると花をつけている。ごく小さくて地味だ。ちゃんと観察するのは初めてである。 バラ科ではなくサル…
ノイバラのツボミにいた極小のテントウムシ。直径4㎜ぐらいの半球形でつややかな黒色をしている。接写すると前方(上の方)のヘリ近くの二つの赤い三日月紋がわかる。この画像ではわかりにくいが、白い眼のようにみえるのは胴部の模様だ。 最初、ナミテント…
サクラの満開後は急に暖かくなった。前回と同じ日に神社の周辺で出会った花たち。 イチリンソウ(画像上) キンポウゲ科。切れ込みが多い葉と、1輪だけ花を付けるのが特徴。花びらにみえるのは硬いガクである。そのため花が長持ちする。 ニリンソウ(画像下…
また別の里山。散りつつあるサクラを 観ながら歩いた。多摩丘陵にある神社の境内周辺で、草刈りなどよく手入れされている。1週間前は薄紫のタチツボスミレが花盛りだったが、もう花が終わってきている。 中に紫色が濃いものがあった(画像上)。花の中心部が…
里山の林縁で見つけた花。 ヤマザクラ(画像上) 花と一緒に赤っぽい新芽を伸ばす。漆器のようなおもむきがあって美しい。10ないし11ある日本のサクラの原種の一つだが、一本一本花色や葉の形など微妙に異なっている。ソメイヨシノのような単一クローンでは…
先日の里山は道路や畑で大幅に人の手が入っており、植物も平地のものに近い構成だった。今回は違う場所、雑木林が残る多摩丘陵の一角である。下草が刈られて野原のようになったところだ。 キジムシロ(画像上) バラ科。この植物は花柄を伸ばして放射状に広が…
郊外の丘陵地を歩いて出会った草の花。休耕地や畑の周辺、道沿いは一気に萌え出た草に覆われている。だいたい平地と似たような構成だ。多いのはヤハズ(カラスノ)エンドウ、スズメノエンドウ、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ハコベ、オオイヌノフ…
春の陽気の中一日郊外の丘陵地を歩いた。くねくね曲がった道沿いは畑や雑木林で、建物はほとんどない。所々で開けて雄大な眺望が得られる。長い年月にわたって里人の手が入ったいわゆる里山で、出会える植物も特有のものがある。先ず木の花から。 ソメイヨシ…
3月も末なのに荒天でふるえるような寒さが続いた。ようやく31日の日曜日は晴れて、一転して夏のような陽気となった。遅れていたソメイヨシノの開花も始まった。観ているうちに次々と咲いてゆく感じである。 郊外の大きな神社の境内で見つけた高さ2mぐらいの…
気温が20度を越える日があったと思ったら、今日は最高で10度と真冬並みだ。そんな3月中旬に多摩丘陵で出会った早咲きのスミレ。アオイスミレ(葵菫)だ。タチツボスミレ(画像下)も陽だまりでは2月末ぐらいから咲いているが、本格化するのはまだ先だ。 よ…