いつもの川のコガモたち。2か月ほど前からカップルができ初め、今は全員つがいで行動している。大変仲がよさそうである。実をいうと心配していた。コンクリートの護岸で固められた川のどこで巣を作るのか、増水もあるし大丈夫か…
調べてみると、一部は北海道の湖沼などに留まるが、大部分は中国からユーラシア大陸北部、アラスカなどに戻って営巣し繁殖する。日本へは冬鳥として渡ってきていたのだ。あちらの短い夏の間に子育てをしなければならないので、日本にいる間に相手を決めておかないと間に合わない。
この小さな鳥が海を渡り、広大なシベリアの大河の岸辺や湖沼で暮らしている光景はスケールが大きすぎて想像もつかない。自分がつくづくせせこましい島国根性でいらぬ心配をしていたと恥じた次第である。
真冬の川辺に並んで眠っているところから始まった観察だが、愛嬌のあるキャラクターにはずいぶん楽しませてもらった。無事にヒナを育てて、また戻ってくることを祈っている。
下の動画はコガモたちが大集合して合コン?している様子だ(3月16日)。オスが盛んにアピールしているところが微笑ましい。